2016.02.26 Friday
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指輪


私はかなりヘビーなおばあちゃん子でした。

と書くと、これからいかにも泣ける家族物語が待ち受けてるって感じよね。
別に泣けないだろうけどまあでもそんな路線です!笑
あまりここでセンチメンタルな話は書かないでおこうと思っているんだけど
ちょっとね、今日は書いてみたくなったのでこの場を借りて。

というのも、
おばあちゃんが亡くなって以来、なるべくそのことを考えないようにしてきたので。
でも今日はおばあちゃんのことをしみじみと振り返るきっかけがあったので、思いつくままに少し書いてみます。
 
おばあちゃんの名前はフサ子。
名前の由来は「生まれた時の身体の向きが伏せった状態だったから(本人談ママ)」だそう。
 
大正生まれ、当然戦争を経験しています。
原爆の時は祖父とともに満州に行っていて被ばくを逃れました。
おじいちゃんが警察官として赴任し、それにおばあちゃんも同行していたんですね。
その後、祖父より一足先に二人の息子(私の父と上の叔父)を連れて大変な苦労をして帰国したそうです。

高校生ぐらいの時、おばあちゃんに“人生で一番うれしかった瞬間はいつ?”と聞いたことがあります。
彼女の答えは「おじいちゃんが日本に帰ってきて最初にその姿を見た時」と言っていました。
弱音を吐かないガッツのあるおばあちゃんでしたが、おじいちゃんは最大の支えだったんだろうな。

 
その後、保険のセールスレディーとして働き、地道な営業で成績を上げるなかなかのやり手だったそう。
私が生まれた後母が一時入院していた時期があったのですが、その時は私を背負って営業に出たり、
仕事の合間に幼稚園に迎えに来てくれたりしていました。その話は勿論あとで叔父に聞いたわけですが。

 
中学校までの夏祭りの思い出はおばあちゃんと共にあります。
休みが始まると同時におばあちゃんの家に行き玄関を入る。
すると、おばあちゃんがコテコテの広島弁で「ようきたようきた」と笑顔で出迎えてくれたものでした。
そのシーンはやたら鮮明で、私はまだ小さかったはずですが今でもはっきりと思い出せます。
休みが終わって両親が迎えに来る日はとても悲しく、いよいよ両親の姿が見えるとこらえきれずひどく泣きました。
父はいつも困り顔で「親が迎えに来たのにこんなに泣く娘があるか」と言っていたけれど、
それでも全然泣き止まず、たちが悪いことにその後数日ブルーをひきずって両親を困らせました。

 
お正月もまたおばあちゃんの家で一緒にひたすらみかんを食べました。
私は無類のみかん好きで、それはこのころに培われたものと思います。

 
おばあちゃんのファッションは派手ではないものの、
オーダーメイドでコートを作ったりと彼女なりのこだわりがありました。
中でも指輪が印象的で、他が控えめなだけに、カラフルな指輪がとても目立っていたのです。
紫色や濃紺の石、それらはいかにも宝石という感じで子供心にうらやましく、
試しにつけさせてもらったものの、ぶかぶかで悔しかったものです。

 
2回の心臓手術を乗り越え、93歳で大往生。
晩年は家で叔父の介護を受けながら療養していました。


社会人になって久しぶりにお見舞いに行ったある日、彼女から小さな箱を渡されました。
「直接プレゼントしたいから今渡すけぇね。おばあちゃんはもう使わないから」
そう言って手渡されたのはあのカラフルな指輪たちでした。
それを受け取るとおばあちゃんがいなくなってしまうような気がして悲しかった。
だってこの指輪はおばあちゃんのだし、いつまでも元気でこれらをつけていてほしかったから。

 
でも、今日このリメイクされた指輪をはめた時、これを形見としてもらえてよかったと思いました。

 
これを作る時、ジュエリー屋さんに
「この石の擦れ方だと(おばあちゃんは)かなりしょっちゅうはめてらしたんでしょうね」
と言われましたが、その通り、彼女はいつもきれいな指輪をつけていた。
そして今も指輪をはめるとおばあちゃんが戻って来てくれたような気持ちになります。

 
誰かを思い出す時、その人と過ごした沢山の記憶の中からどのシーンが浮かぶだろう。
私にとってのおばあちゃんは「ようきたようきた」の笑顔であり、きれいな指輪をはめた優しい手です。
 
この写真のおばあちゃんのように
誰かの記憶の中に残るなら、笑顔で残りたいものだなー

 


と、思いつくままに書いたらこんなに長くなっちゃった。。。
でも、こうして思ったことを書ける場所があるというのはありがたいな。
そして、こうやって書きたくなるぐらい大切な思い出があるというのは、本当にありがたいな。


 

Special thanks to Stone Spire/松島さん
素敵に仕上げていただき本当にありがとうございました。



 
 
| Life | 18:06 | comments(2) | - | - |
2017.05.22 Monday

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| - | 18:06 | - | - | - |
Comment
レイチェル、おひさしぶり!
おばあちゃんおしゃれで素敵だね。
私も孝行しなくちゃ。

ライブもがんばって。
おばあちゃんも応援してるはずだよ(^-^)/
2016/02/27 10:29 AM, from Ritsu
Ritsuさん、コメントありがとうございます!
(遅くなってごめんなさい)

ご無沙汰してますー!
ライブの時も指輪してるんできっと応援してくれてるはずです。
2016/04/05 8:32 PM, from Rachel










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Author:Rachel (レイチェル)
高校卒業後、アメリカ/ロサンゼルスに4年間留学。
留学中、音楽活動を開始。
帰国後、弾き語りを中心に広島で活動。
現在は東京にて英語オリジナル収録アルバム制作中。
東京を拠点に活動予定。
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